仙台市は16日、大倉ダム下流にある大倉川(青葉区)の水から油のような臭いを確認したと発表した。この川を水源とする仙台市や塩釜市の浄水場計3カ所が停止した影響で、仙台、塩釜、多賀城の3市内にある計4万2200戸が断水となった。
仙台市によると、異常が分かったのは16日午前9時半ごろ。「国見浄水場」と「中原浄水場」(いずれも仙台市青葉区)の職員が、大倉川にある取水口付近から採取した水を検査したところ、「灯油のようなにおい」を確認。塩釜市が管理する「梅の宮浄水場」の水源にもなっており、この3カ所の浄水場で取水を停止した。
国見と中原の浄水場が給水するのは仙台市内の計14万5千戸。市は同日夜、うち1万8600戸が17日午前0時から8時間の断水となると明らかにした。
一方、梅の宮浄水場は、塩釜市の全約2万3600戸のうち2万1千戸(約89%)のほか、多賀城市東部の約2600戸に給水。停止の影響で16日午後5時から断水となり、両市は公共施設に給水所を設置した。
原因を調べている仙台市によると、取水口は大倉ダムから約1・5キロ下流。近くの民家で暖房用の灯油を入れたタンクが地震で破損し、最大250リットルが川に流れ込んだ可能性があるという。(申知仁)
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ほぼ全域が断水した塩釜市では…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル